「ビルマ〜パコダの影で」 感想 (1)

ドキュメンタリー『ビルマ、パゴタの影』をみました。

その後、監督とビルマ近代史の根本教授、日本で難民申請を受けたカレン族の女性を交えてのトーク

アイリーヌ・マーティー監督は、長い髪のとてもチャーミングな女性でした。大変なご苦労があったはずなのに、笑顔で撮影状況を説明、難民の方たちとの信頼関係を築きながら、長い年月をかけてこの映画を完成させた監督に畏敬の念を抱きました。

時に、熱く語る監督は、難民キャンプの人たちが重い口を開いたのは、この映画で実情を知ってもらうことが、ビルマが変わることにつながるかもしれないという期待を持ったからだと言います。

会場の日本人から質問「私たちに出来ることはないでしょうか」
監督の答えは、日本でもビルマの支援をしている団体があるので、まずはそこへ・・・
もうひとつは、「日本政府に働きかけて欲しい」
教育、医療などは海外からのODAに頼り、国の予算の60%を軍事費に当てているミャンマー政権へのODAを止めるように日本政府へ働きかけることが必要であることを、強く訴えていました。
まず、ODA=善という単純な考えは払拭しなくては!

いま、私にできること、それは
託されたこの映画のチラシ50枚を配ることです。
3月に一般公開されるこの映画をたくさんの人にみてもらいたいと思います。

両親を政府軍に殺された少年は、「将来、自分も兵士になる」と。
「兵士になって・・・・」

暴力は暴力を生む、暴力の連鎖を目の当たりにして、胸が痛みます。武器を手に、政府軍から難民たちを命がけで守る、少数民族や学生で組織される兵士がスクリーンに映ります。かれらの姿に、言葉はうかびません。
「武力に頼らない戦い」それは、たとえ願うだけでも、大変な精神力がいることを痛感しました。