=緊急要請=

西日本入管センターでハンストが行われています。
入管内での職員による暴力や収容者への侮辱が、生々しく書かれています。
抗議FAXにぜひご協力ください。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
【以下転送歓迎】

皆さま、西日本入管の被収容者が自ら、長期収容をやめ仮放免をするよう要請するために立ち上がりました。しかし、入管側は彼らの要請にはきちんと応じず、暴言と暴力で応えています。

西日本入管センターでハンスト 仮放免求め約70人(共同通信

http://www.47news.jp/CN/201003/CN2010031101000230.html

入管の70人ハンスト、体調悪い人の仮放免要求 大阪(asahi.com

http://www.asahi.com/national/update/0311/OSK201003110019.html


被収容者を支援するために、ぜひ入管に抗議の電話やFAXをお願いします。以下、被収容者の現状とハンスト開始当日の様子を含め、緊急要請文です。抗議先は文中にあります。よろしくお願いします。

                                              • -

緊急要請


入管問題かんさい支援ネットワークは、西日本入国管理センターに収容されている外国人への面会活動を中心に、収容されている難民申請者や日本人と結婚している人達の仮放免支援や在留支援をしています。また西日本入国管理センター(大阪府茨木市)に対し、医療や処遇の面でも改善を求めてきました。
現在、その西日本センターで男性被収容者全員(約80名)が参加し、3月8日よりハンガーストライキが決行されています。それに対し、被収容者との話し合いさえ応じず、同センターは、徹底した弾圧で応えています。

現在、同センターにおいて収容が長期化(6か月以上)し、深刻な状況となっています。外部と遮断され密閉され非人間的施設に長期収容され、迫害される本国への送還の恐怖に日々怯える難民申請者や夫あるいは妻と引き裂かれる苦痛を受けている被収容者は、次々と体を壊し、持病を悪化させています。

同センターは、狭心症でかつ3ヶ月近く190〜200もの最大血圧値が続く者、うつ病かつ3ヶ月も発熱がつづき自力歩行困難な者、外部の専門医に1年近くも受診させず膀胱が通常の2倍以上にはれ上がり病状が悪化した者、不正出血が1年も続いていても適切な診療がされていない女性被収容者、無期限長期収容で精神が破綻寸前の者、これら明らかな収容継続不適格者の仮放免申請さえをも次々と不許可にしてきました。2005年4月15日、同センターで高血圧症であったベトナム人男性が脳内出血で倒れ、搬送先病院で死亡した事件が起こりましたが、このままでは同様の事件や自殺の道を選ぶ人も多発しかねません。

このような長期収容の常態化に抗議し、男性被収容者全員(約80名)が参加し、3月8日からハンガーストライキが行われています。「現状が続くなら死んだ方がまし」「自分が死んだとしても、長期収容の状況が改善されるなら幸せ」等と考える人さえ多くいます。正に決死の覚悟で、以下の要望を掲げてハンガーストライキに臨んでいます。

入管所長殿へ 以下を要望します。

1.収容所で病気が悪化する前に仮放免すること

2.長期収容により精神的につかれ自殺する前に放免すること

3.手続きが長くなる人に対しては手続きする間に放免すること

4.難民申請をする人に対しては難民申請中に放免すること

5.裁判をする人に対しては裁判中につまり裁判が始まった時点で放免すること

6.すべての調べは6カ月以内に終わらせ決定をだすこと


男性被収容者約80名は3月8日、昼の食事時間の帰室を拒否し、ホールの全員で座りこみ、「上部の者」との話し合いを求めました。これにたいし西日本入管センターは、話し合いさえ拒否し徹底した弾圧で応えました。

被収容者は、次のように証言しています。
11時半頃に、ホールから部屋に戻るように職員から言われたが、話し合いの場を求めて拒否した。
職員が帰室命令を続けるので29人くらいでシャワールームに逃げて、ドアを閉めた。
午後4時30分頃、職員約40人がやってきた。一部の職員は「戦争に行くような姿」ヘルメット、防弾服やブーツを着用し、防弾シールドを持っていた。
職員は「出てこい」「お前ら」等のきつい口調をしていた。
「外人らと話す必要はない。」と収容者の要求を却下し、「お前らは何もできない。」と言われた。

チェーンソー(又は金属切断用のサンダーか)を用いて、ドアの下部にある通風用の隙間とドアの周りを切った。チェーンソーのガソリンのにおいがシャワールームに充満して気分の悪くなった被収容者もいる。

ドアを切った後、激しく抗議していたブラジル人の体を5人がかりで倒し、うつ伏せにし手足を押さえ、引きずり懲罰房に入れた。ブラジル人の叫び声がホールに響いた。その他、抗議していた3名が懲罰房に入れられた。そのことに関して職員らは夜に「あれ、面白かったなぁ〜、あのギャーって叫び声、女みたいやったなぁ〜。」とケラケラと笑いながら話していたのを聞いた。悲しくて涙が出た。夜、職員に「西日本入管は入管の中で一番ひどいところだ。そんなところに来たお前らも悪い。」と言われた。

男性被収容者全員が、このような弾圧にもめげず、西日本センター所長等との話し合いを求めてハンストを続行しています。

このような有形力の過剰行使や規則違反として抑圧し、懲罰的な隔離室処分にすることによって解消される問題ではありません。人間としての理性と健康を破壊していく現在の仕組みを改めない限り、人権に対する侵害を、人権擁護を所管する法務省自体が意図的に行っていることになるのです。

***** *****

私たちは、下記の要求と抗議を要請します。

1.懲罰房に隔離処分された4名を懲罰房から直ちに解放すること
2.被収容者の話し合いの要求に応じること
3.1年を越える長期収容者及び収容に耐えられない罹病者を直ちに仮放免すること


抗議先:西日本入国管理センター
電 話:072−641−8152
FAX:072−640−2454

*************************************

入管問題かんさい支援ネットワーク

(構成団体)
RAFIQ(在日難民との共生ネットワーク)
WITH西日本入管センターを考える会
大阪難民チーム
日中友好雄鷹会大阪府本部
TRY(外国人労働者・難民とともに歩む会)
 日本ビルマ救援センター