花火と銭湯

連日、ハードな日々を過ごしているビルマ人たちに、
たまには日本の夏を楽しんでもらおうと、花火大会に誘いました。
全部で10人。
前夜から場所を確保しておいたので、ゆっくり座ってビールを飲みながら花火見物できました。
ビルマに花火ある?」「あるよ〜」「でも、こんなにスゴイのはないでしょ?」「ウン」
日本の花火は世界一だと思います。
みんな歓声を挙げて喜んでました。
でも、あたり一面パアッと明るくなる眩い閃光と、すさまじい打ち上げの音が、まるで爆撃とそっくりで、ウッ、こ
れはちょっとまずかったかな。(^^;
案の定、ジャングルで10年間も銃を取って戦っていたニイさんは、
「たくさんの仲間が死んだのを思い出す」とちょっと悲しい顔をしてました・・・。

終了後に戦闘、じゃない銭湯に誘いました。
近くに露天風呂付きの銭湯があるので、今日はとことん日本の文化を楽しんでもらおうと思ったのですが、
「この暑いのに、なんで熱い湯に入るんだ?」
ビルマでは、暑い日は川にドボン!だそうです。
女の子たちも「恥ずかしいからイヤだ!」と断固拒否の姿勢。
混浴じゃないことを説明して、凄い人出で、どっちみち電車にすぐには乗れないから、と連れて行きました。
露天風呂は風情があって、日本人には今や大人気ですが、川にドボンの人たちには露天なんて、珍しくも有難くもな
かったですね。残念。
さっさと出てきちゃったみたいで、なかなか異文化を理解してもらうのは難しそうです。
日本に来てまだ2ヶ月の男の子は、海水パンツをはいて入ろうとしてました。