「国際社会は軍事政権を監視してほしい。日本の支援は、本当に必要としている少数民族にまで行き届いていない」

☆2月10日の少数民族の祝典に参加するために来日した、アメリカやタイに亡命している、少数民族の代表たちが、
2月12日、日本の国会議員たちと懇談しました。

彼らが、日本政府に望むことは何か?
以下は各ニュースからの抜粋です。

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ビルマ軍事政権の弾圧にさらされている少数民族代表の声を、ODA
最大供与国である日本政府に届けようという集会が12日、衆院議員会館で開かれ、
「国際社会は軍事政権を監視してほしい。日本の支援は、本当に必要としている少数民族にまで行き届いていない」

などと訴えた。
 
 出席したのは、カレン族やチン族など6つの少数民族の代表で、
少数民族の居住地域は地下資源が豊かであったり、天然ガスパイプラインが通過することなどから、軍事政権は地下
資源を得るために、村人を強制移住させ、村を焼き討ちにしたりする。
食料と労働力は現地調達するため、村人を無償の強制労働にかりたて、食糧などを略奪するのだという。

カチン民族の代表は、
「軍政は5月に新憲法制定のための国民投票を行うと発表しているが、我々は新憲法を受け入れることはできない。
援助は軍事政権ではなく民衆に届けられるべきだ」

チン民族の代表は、
三者会談(軍政・NLD・少数民族)の対話を実現できるよう、軍政に働きかけて欲しい。現在は軍政とスーチー
さん(NLD)だけで、我々は疎外されている。」

カレン族の代表は
「タイにはビルマ難民が10〜20万人もいるが、ビルマ国内の難民の方がもっと多い。国内難民は、軍事政権から
逃れる術もないので、海外に逃れた難民よりも恐怖と苦痛にさらされている。このことを知って欲しい」

 これに対し、国会議員側は根本的な支援制度の見直しも含めて検討するよう、日本政府への橋渡しをすると約束し
た。

少数民族代表たちが、中川正春議員を通じて外務省に面会を求めているが、返事がまだ来ない(外務省らしい対応)
ことに、平沢・衆議院外務委員長が、外務省にプッシュすると答えた。
また平沢勝栄氏は、長井氏のビデオカメラの返還を最後まで諦めずにビルマ政府に求める、と強調した。

出席した国会議員は
中川正春(民)、末松義規(民)、平沢勝栄(自)、菅野哲雄(社)、土肥隆一(民)、大島九州男(民・参)各氏です。