ビルマの人のお話(1)

10/27日(土)
あいにくの台風で大雨の中でしたが、Mさんたち3人のお話を聞いてきました。

Mさんたちが強調したのは、ビルマでは、軍事政権の口から出る言葉が法律だということ。つまりビルマに法律など存在しない。

政治の話をしただけで捕まる。
なぜかアウンサン将軍の銅像まで取り壊された。
今は、カメラを持っているだけで捕まる。
そして、いつまで投獄されるか、まったくわからない。
今は、大使館やビジネスマンを含めて8000人くらいのビルマ人が日本にいる。
そのうち2000人くらいが今回の行動に参加している。
大使館の前では、塀の上のカメラで撮影しているから、抗議行動に参加すると、国に帰ったら有無を言わさず投獄されるし、国にいる家族も危ないこと。

Tさんは、日本に来て、ビルマについて書かれている本を読んで、自分たちの国・ビルマのことを知った。国内では情報も、教育も統制されているので、知らなかった。
家族揃って不当に逮捕され、自らも3ヶ月も投獄された経験と、現在もなお、父は7年にもわたって投獄中だ、と泣きながら語っていました。

Wさんは、父が軍事政権に対する抗議活動をしため、彼も狙われたこと。
アパートにスパイがいて、それで日本に逃げて来たこと、など。

国全体が刑務所のようだと形容した人がいました。

2次会では、
いかに山口・元国連大使ビルマの実情を知らないか、「直接彼と会って話がしたい」と憤って、というより、呆れ果てていました。
私も日本人の一人として、あんな人が大使だったなんて、日本の恥、税金返せと言いたい気分です。
「命がけで抵抗しようとする人などいない」って、じゃ今回殺された300人以上の人は何だったって言うんでしょう?

武力に対して、こちらも銃を持とう、という気が起きませんか?という不躾な質問には、
「思わないです。仏教徒ですから」ときっぱりした答えがかえってきました。

非暴力で民主的な国を作りたいと願う彼らを、国際世論が団結して支えなければいけないですよね。
歴史上、軍事政権が50年と続いた例はない、と言っても、50年はビルマの人の一生に匹敵します。

メモしていなかったので、とりあえずの報告で済みません。

         美里みお