遂に反旗を翻したビルマ外交官

◎わが国の首相が、「早く沈静化するように」とコメントしたとおりに、ビルマの軍事政権は強圧的.暴力的にデモを鎮圧しました。
情報によると、今、軍政はデモの写真やビデオを手がかりに、参加者を探し出し、拘束しています。
妻や2歳の子どもと一緒に拘束された人や、本人が不在だったため代わりに母親を拘束し、本人が出頭しなければ帰さないなど人質にしたり、病院は監視され、デモによる負傷と見られる者がきたら報告するように言われています。
そして、収容先での拷問により、少なくとも2人が死亡しているなど、読むのがつらい記事ばかりです。

夜間外出禁止令中ですが、ヤンゴン市内には軍政を批判する貼り紙が出没しているそうです。警察は見つけ次第、はがしてますが、いたちごっこのようです。

ビルマ大使館前で、抗議行動に参加しながら、
中に居る外交官たちは何を考えているのだろう?
彼らだって決して軍政を良いとは思っていないだろうに、
という気持ちでいましたが、
ロンドンでは、遂に反旗を翻した外交官がいるようです。

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これからが革命の第2幕だ」 ミャンマー元外交官語る
2007年10月15日 朝日新聞
http://www.asahi.com/international/update/1015/TKY200710150161.html


軍事政権に抗議して今月9日に辞職した在英ミャンマービルマ)大使館の元外交官(37)が、朝日新聞記者の取材に応じ、動揺する大使館内の様子などを外国メディアに初めて詳細に語った。体制内から初めて異を唱えた外交官は「これからが革命の第2幕だ。同僚も決断してほしい」と追随を呼びかける。

この外交官はイェ・ミン・トゥン氏。現在は安全上の理由で身を隠しており、取材には電子メールと携帯電話で答えた。04年からロンドンのミャンマー大使館で2等書記官として勤務。90年以降行われていない選挙の実現に向けて、反政府側との交渉の場を模索してきたという。「軍政が人権を侵害していても、国民と対話や理解を深める文民の役割が体制内にあると信じていた」と話す。

弾圧直後、ロンドンの大使館前でも在住ミャンマー人らの抗議デモがあった。大使館側は平静を装っていたが、トゥン氏は「館内は分裂していた」と話す。

しかし、大使館員は口をつぐんだ。「館内は『壁に耳あり』という状況で、誰も信じ合えない。恐怖と分断こそ軍政の戦略だ」と振り返る。

トゥン氏によると、軍政は各地の大使館に文書を配布し、「彼に続くな。その場合は、市民権を剥奪(はくだつ)し帰国できなくする」と警告したという。それでも、辞職後に数人の同僚は励ましのメールをくれた。

軍政内部からの揺さぶりが事態打開につながる、と信じている。「反政府グループと交渉の場につくよう、圧力をかけることが、祖国を正しく導く唯一の道だ」

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☆抗議行動・
先週はビルマ大使館前でしたが、
今週は中国大使館前です。
10月16日(火)〜10月19日(金) 午後2時〜午後4時 


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2007年10月20日(土)

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  初めての方のための 「ビルマ入門講座」 -ビデオ上映と講演- 
 
ビルマ民主化運動を振り返る 1988〜2007  講師:根本 敬
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ビルマ民主化運動はなぜ、どのようにして起きたのか? 
軍政はいかなるやり方でそれを抑え込んだのか? 
なぜ現在まで民主化運動は続いているのか? 

軍政下18年目を迎えるビルマに関する背景知識を、1988年10月に放映されたNHK
スペシャルのビデオを一緒に見ながら、じっくり、わかりやすくお話します。
ビルマの現状に興味がありながら、なかなか基礎的な知識を学ぶ機会に恵まれ
ない方々を対象にした入門講座です。昨今のビルマ情勢も含め、解説いたしま
す。
ご関心のある方はぜひおいでください。

■日時:2007年10月20日(土) 午後3時〜午後5時30分 
■講演者: 根本 敬
(上智大学国語学部教授、ビルマ市民フォーラム運営委員)
■場所: 上智大学四ツ谷キャンパス 中央図書館9階911会議室 
〒102-8554 東京都千代田区紀尾井町7-1
    上智大学四ツ谷キャンパスアクセス
    http://www.sophia.ac.jp/J/sogo.nsf/Content/access_yotsuya
    上智大学四ツ谷キャンパスマップ(会場:中央図書館)
    http://www.sophia.ac.jp/J/sogo.nsf/Content/campusmap_yotsuya

■参加無料 (事前申込不要。)
■主催:上智大学アジア文化研究所
  「アジア諸国の歴史的展開とナショナリズムの比較研究」プロジェクト
■後援:アムネスティ・インターナショナル日本、ビルマ市民フォーラム(PFB)

【プログラム】
 14:45- 受付開始
 15:00- 開始
15:05- ビデオ上映『NHK特集 ビルマ戒厳令下の記録〜ラングーン・カメ
ラ日誌』 (1988年のビルマ民主化運動について)
 15:50-休憩
 16:00-講演「ビルマ民主化運動を振り返る 1988〜2007」
 17:20-質疑応答
 17:30-終了

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■問合せ先:ビルマ市民フォーラム事務局
       pfb@xsj.biglobe.ne.jp tel:03-5312-4817
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☆署名のお願い(転載)
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ミャンマーの市民をサポートしましょう。
軍事政権の最大の同盟国である中国に
事態の平和的な解決を要求するための署名を集めています。
この署名をもとに南中国.モーニング.ポスト紙と
インターナショナル.フィナンシャル.タイムズ紙に
大々的なキャンペーン広告が掲載されます。

広告の影響力は署名数の大きさにかかっています。
現在74万弱/目標100万

賛同される方は下記サイトにアクセスし、中国および
国連ジャーナリストへの請願書に署名してください。

http://www.avaaz.org/jp/stand_with_burma/

中華人民共和国胡錦濤主席および国際連合安全保障理事会

我々はミャンマーの軍事政権を平和的に抗議する民主主義運動をサポートしま
す。デモ隊に対する武力弾圧を反対し、和解をもたらし、民主主義をサポート
することを求めます。惨殺を続かないように行動し責任をお取りください。

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おまけです。
仏・カルティエビルマの宝石用原石の取引を中止したそうです。
日本の企業も多数進出してますが、どのようにお考えなのでしょうね?

以上です。